これから始まること
ぐんだらけでは、今年度の学生公募プログラム内の1つの取り組みとして、地域産業との共創に取り組みます。具体的には、日本で唯一、江戸時代から続く伝統的なむしろ麹製法を守り続けている「かめびし醤油」さんと、むしろ麹製法には欠かせないむしろ(藁やイグサで編んだ敷物)を打つといった手仕事を起点に、発酵文化の継承する活動をしている「むしろJAPAN」さんとともに、今は空き地になっている場所を活用していこうと動きはじめました。ここへ芸大と香大の学生がメインとなって各々自身のテーマを持ちながら実践をしていきます。今回は、7/18-20の三連休に、学生みんなが引田に来て実施した初回リサーチについてお話します。
・かめびし醤油:https://kamebishi.co.jp/
・むしろJAPAN:https://www.instagram.com/mushiro.japan?igsh=MXBxcjAwMG9qcTA0YQ==
1日目 まず引田
もちろん参加した学生のほとんどが、引田をよく知らないわけで、引田の今や歴史をすっ飛ばして、醤油!むしろ!とだけ言うとるのではいけません。まずは、いったんそのことは置いといて、引田の事を知るべく、井筒屋敷の皆さんに、普段からされている町並みガイドをお願いしました。やはり歴戦の猛者しかいないガイドさんらは、少々暑かろうとペースが落ちることなく案内してくれて、学生はなんとかついていっていました。一年以上通っている自分も何気に初めて案内してもらいましたが、知らんことがまだまだありました。
そのあと、東かがわ市歴史民族資料館に行って、この地域の歴史や産業の変遷など説明してもらいました。むしろにも使う藁を編む機械もありましたが、展示されていて触れることさえできず、、、
2日目 むしろエトセトラ
この日は朝から、むしろJAPANの野田さんに、活動を紹介していただきました。
実際に藁からむしろを打つまでの工程を体験させてもらいました。
昨日見るだけだった藁を編む機械をガシャギコ鳴らしながら、初めこそ集中して漕いでいましたが、慣れてくると気が緩み、藁が詰まりました。あ、ミスった、くらいの感覚でいると、思いのほか深刻なミスだったらしく、中の精密な部品が歪んでしまっていました。今回はどうにかなりましたが、資料館で展示されるくらいの古い道具ですから壊れたら替えがききません。先ほど使っていた機械も野田さんらの修理の末にようやく使えるようになったとのこと。むしろ文化の現状をあらためて垣間見た気がします。
午後からは、野田さんが畑や田んぼをしている小海(引田の山の方のエリア)を案内してもらいました。朝してもらった話に、引田には、川上で育てたものが川下で加工され、みんなの食卓に届く流れがあって、醤油づくりも昔はそうだったと。確かに川沿いを車で5分走れば山から海までいける地形に合わせて周りの風景が劇的に変化していきました。この特別な環境は引田の町にいるだけでは、感じることはまずありませんでした。
その後、PJリーダーの宮崎さんからレクチャーがあって、今後の方針について学生と意見交換をしました。この頃には学生らも打ち解け、自主的に話し合いをしてました。
3日目 最後かめびし
はじめに社長の岡田さんから、かめびし醤油のお話と、特にむしろ麹製法のこだわりについて伺いました。秋から春にかけて行う麹の発育過程では、一週間周期で三日三晩つきっきりで面倒を見るそう。
そのあと工場見学をさせていただきました。歴史ある蔵には200種類を超える微生物が住んでいて、それらがかめびしの醤油の味をつくっているらしい。市販の醤油と食べ比べしましたが、素人でもわかるくらい別の調味料って感じ。ぜひお試しくださいまし。
岡田さんは、かめびし醤油をもっと地域に根付いた醤油屋にしていきたいそう。これまで地域の人が関わる機会がなかなかなかったらしい。とは言いつつも、かめびし屋の近く通るといつも独特な醤油の匂いなんかは、印象的な引田の風景として住民からよく聞く話。
地域全体を流れるむしろづくりと、その文化的な伝統製法にこだわる醤油づくり。今回のリサーチで見つけたことから、学生らは何を思って、どんなコンセプトが出てくるか。はたして空き地がどんな場所になっていくのか。
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